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2021年3月時点

「現在の世界について」「現在の世界について」

未知のウイルスが世界のあらゆる国・地域を揺るがし、社会全体に、そして私たちの生活に甚大な影響を及ぼしはじめてから約1年が経過しました。この1年で、従前より緩やかに進みつつあった社会課題・ビジネス環境の変化が一気に加速しました。「エコノミー・オブ・ライフ」と言われる、人々の日常の生活と命を守るための経済がより一層重要性を増し、企業はそれを支える重要な役割を果たしていると考えています。できる限りビジネスを継続するという方針の背景には、社会を支える機能を止めてはならないという覚悟、そして、ビジネスを継続することが結果として人々の生活と命を守り、雇用を維持することにつながります。実際に、当社の事業も全般的に需要が落ち込みましたが、ヘルスケア・エネルギー・食料・物流・ITといった生活に関わるビジネスは堅調さを維持しました。コロナ禍を通じて、生活の基盤を成すビジネスに携わっている社会的な責任を、私たちは改めて自覚しました。
また、一方で、私たちが住む世界は気候変動に伴う異常気象・森林破壊・資源枯渇・人権問題など、さまざまな問題にも直面しており、企業活動を行う上で環境や社会は「配慮」するだけでなく、ビジネスを進めるにあたっての「前提条件」であり、ビジネスの対象そのものになってきています。こうした中、豊田通商では、「サステナビリティ=経営そのもの」と捉え、「人・社会・地球との共存共栄を図り、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す」という企業理念に基づき、長期的な視野を持って持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。2018年には、SDGs(持続可能な開発目標)や、CSR・ESG(環境・社会・ガバナンス)に関するガイドラインなどから6項目の社会課題を抽出し、豊田通商グループが取り組むべきマテリアリティ(重要課題)に位置付けました。

■ 豊田通商グループのCSRマテリアリティ(重要課題)

豊田通商グループのCSRマテリアリティ(重要課題)

「当社の戦略とビジョン」「当社の戦略とビジョン」

環境変化と社会課題に対して、これまで形成された競争優位性と豊田通商らしさを強く発揮できる4つの重点分野を定め、成長戦略を推進していきます。自動車ビジネスの知見とネットワークを生かした「ネクストモビリティ戦略」、国内最大の風力発電事業を誇り、既存ビジネスモデルを強化してグローバル展開を加速させるとともに、事業領域の拡大を図る「再生可能エネルギー戦略」、そして、「アフリカ戦略」では150年以上の歴史があるアフリカ全土でのネットワークを生かしながら、現地でのプレゼンスNo.1を目指します。さらに、昨年4月に更新した中期経営計画では、自動車のライフサイクル過程で発生する、鉄・廃液・バッテリー・レアメタルなど、多様な廃棄物の再利用を促進する「循環型静脈事業戦略」を4つ目の重点分野としました。その結果、豊田通商グループが取り組むべき4つのマテリアリティ(重要課題)と4つの重点分野がそれぞれリンクし、連動性がより高まりました。

「当社の戦略とビジョン」

次にビジョンについて、2016年に豊田通商グループの今後の方向性を示すガイドラインとして、Global Visionを発表しました。当社はありたい姿として我々のステークホルダーにとって「唯一無二、かけがえのない最適な存在」となる「Be the Right ONE」を目指します。その実現にむけ、私たちは徹底的な顧客視点で、ステークホルダーの皆さまのニーズに応えられる存在でなくてはなりません。一人ひとりが自分自身の志(Greater Cause)は何かを考え抜き、個の力を最大限に発揮してチームの総合力で戦い、持続可能な社会の実現に取り組みます。それぞれの事業分野では、我々の原点である豊田通商グループウェイを具現化し、3つの「Toyotsu Core Values」として、「Genba-focus」「Collective force」「Innovator spirit」を発揮することで、このビジョンを実現していきます。

■ Global Visionありたい姿

これからの10年、豊田通商グループは となる事を追求し続け、実現を目指します

The Right ONE for you

ステークホルダーの現場ニーズに応え、
最適な安全・サービス/
品質・信頼を提供します

The Right ONE for us

一人ひとりの力の最大化に努め、
組織・地域・性別・国籍を超えて結束し、
総合力を発揮します

The Right ONE for future

我々の強みや知見を培い、
発揮することで、
持続可能な社会と未来を切り拓きます

■ Global VisionToyotsu Core Values による事業の拡大

Life & Community 「快適ですこやかな社会」の実現に貢献する事業分野 Resources & Environment 「持続可能な社会」の実現に貢献する事業分野 Mobility 「未来における利便性の高い社会」の実現に貢献する事業分野

Toyotsu Core Values

豊田通商グループウェイを基にこれからの10年、
我々が発揮・活用すべき力

  • ● Genba-focus現場に立ち、付加価値を提供する力
  • ● Collective force個の力を結集した総合力
  • ● Innovator spirit我々「ならでは」を創り上げる力

「私たちが大切にしていかなければならないこと」「私たちが大切にしていかなければならないこと」

当社の発展を左右するテーマの1つが、グローバル化だと考えています。グローバルに事業を展開していくために、私たちは、一人ひとりが個の力を高めて、さらなるチームパワーを発揮していかなくてはなりません。

そこで、私たちが推進していることは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)です。日本では女性活用ととられることが多いのですが、当社では、性別はもちろん、人種や民族、年齢などを超えて世界中の多様な個人がお互いを尊重し合い、最大限の力を発揮し、融合することで新たな商品やサービスに昇華し、成長を遂げていきたいと考えています。そして、グローバル人材の育成においては、多様な経験を持つことが大事だと考え、制度化しています。グローバルリーダー人材育成に向け、ビジネスに関して学ぶことはもちろん、リベラルアーツについても学んでいく「GALP」というプログラムを継続的に実施。若手の育成においては、入社7年目までに海外勤務の経験をさせることで、感性が豊かな若い時期に、異文化に触れ、多様な考え方に出会うきっかけを提供していきます。

グローバルな世界では、リベラルアーツの側面で知識と理解を持ち、あらゆる国の人たちと同じ目線で深くコミュニケーションをとれる力が求められています。好奇心を持ち、さまざまな国の人たちとコラボレートすることで生じる化学反応や、新たな価値をクリエイトする経験を通して、多様性を身に付けてほしいと思います。

※Global Advanced Leadership Programの略

「私たちが大切にしていかなければならないこと」

もう1つの注力テーマは、デジタル化です。AIやIoTの進展は未来を大きく変えていく可能性を秘めています。例えば、当社が数多く行っている生産工場の周辺事業でも、デジタル化にビジネスチャンスがあります。私たち商社が、技術の目利きをすることで、新しい技術とそれを求めている人や企業をつなぎ、産業の革新を先導していくような提案型ビジネスに取り組んでいきたい。「現地・現物・現実」を掲げ、現場に行き、現場を知り、現場の人たちと共に、社員自らが汗を流している豊田通商だからこそ、先駆者になれると思っています。

「今後、注力していくこと」「今後、注力していくこと」

私たちは現状に安住することなく、未来の成功を見据え、挑んでいかなければなりません。変化しなければ衰退していくという意識、「健全な危機感」からの自己革新・変革力の必要性を社内により浸透させていきたいと思います。

私自身、今までの仕事人生において、常に現状に対する危機感を持って取り組んできました。例えば、今から約20年前、自動車本部は日本からの輸出業務をメインに行っており、その従来型のビジネスに社内リソースのほとんどが注がれ、新しい価値を生み出すためのリソースに配分がされていませんでした。日本からの輸出に頼るビジネスだけではいけないと、その状況に危機感を感じ、直接投資による海外での代理店やディーラー経営、物流基地の展開など、現場に寄り添った新しい付加価値を生み出そうと取り組みました。そこで生み出されたビジネスが現在の自動車ビジネスの中核をなしています。ビジネスモデルにはライフサイクルがあり、衰退しないものはありません。衰退する前に、リスクを負いながらも、常に未来の成功に向けて取り組んでいくことが必要です。「健全な危機感」を胸に抱きながら、新しいものにチャレンジし続ける、豊田通商はそのような社員が集う会社でありたいと思っています。

「今後、注力していくこと」

「他社と異なる独自性」「他社と異なる独自性」

豊田通商の特徴について、私から2つほど、お伝えできればと思います。1つ目は、「現場に強い商社パーソン」が多いこと。豊田通商は泥臭くビジネスを展開する企業です。現場に足を運び、時には工場で油にまみれるようなこともあります。そのような姿を「作業着を着た商社パーソン」と称することもありますが、私たちの原点は、自らが現場に出て、お客さまと共にビジネスを成長させていくこと。お金がお金を生むような売却を見据えた投資ではなく、現場に深く入り込み、現場で汗をかきながら事業を成長させる実業を行い、リターンを得ていく、そのような会社であると思っています。

2つ目は、人を大切にし、チャレンジを後押しする風土・文化が根付いていることです。私自身、当社の5つの本部を経験しています。スペシャリストとして1つの分野を極めていくだけではなく、チャレンジをしたい人は、さまざまな経験を積みながら、プロとしての多様性を身に付けられる環境があります。

「これから入社する学生に期待すること」「これから入社する学生に期待すること」

今、振り返ってみると、私も若い頃は先輩やお客さまから叱られることの連続でした。私は人よりも多くの失敗をしてきたと思います。しかしながら、失敗は若手の特権です。もちろん厳しい先輩もたくさんいますが、へこたれずに立ち上がってほしい。そして、失敗の原因を他責にせず、自責に捉え、失敗からたくさんのことを学んでください。それを積み重ねていくことで、良いビジネスパーソンに成長できるでしょう。

豊田通商は減点主義ではなく加点主義、勉強の機会や伸びる機会を与えられる企業であると思っています。人生はチャレンジの連続です。昨日、一歩踏み出せたか、今日、一歩踏み出せるか、自らに厳しく問いかけながら、失敗を恐れず、皆さんと一緒にチャレンジしたいと思います。

「これから入社する学生に期待すること」

※所属部署及び内容は取材時のものです。