WORLD PROJECT

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PROJECT MOVIE

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かつて自動車をすべて輸入に頼ってきたカンボジア。政府は新たな産業として自動車を国内生産し、技術を国に根付かせることを目指していた。豊田通商はそのような政府の期待に応え、車両組立生産工場を新設。ゼロからの工場立ち上げから運営に至るまで、現場で指揮を執る若手社員の姿に迫った。

BACKGROUND EPISODE

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2022年、カンボジア初の車両組立生産工場プロジェクトが開始。私はプロジェクトメンバーとして、最初の1年間はカンボジアへ定期的に出張して工場建設の施工管理を行い、日本ではカンボジア人スタッフを招き、トヨタ自動車(株)のエンジニアの方々から直接自動車づくりのノウハウを学びながら生産準備を進めていった。

翌年、海外実習生としてカンボジアへ赴任し、引き続き工場立ち上げに従事。オフィスは工事現場横の小さなプレハブだった。床にはキノコが生え、ときどき雨漏りする環境ではあったが、日々業務を進めていく中、更地だった場所が徐々に工場へと変わっていく様子に胸の高鳴りを感じていた。

工場が完成し、現地での本格的な生産開始に向け、第一号車の生産に取り掛かる。日本で学んだノウハウを元に、現地でも日本と同等の品質を担保するために、様々なオペレーションを試行錯誤する日々続いた。

そして、ついに第一号車が完成した。固唾を飲んでエンジンスタートのボタンを押すスタッフ。エンジン音が工場内に響き渡ったとき、車体の周りには歓喜の輪が広がり、スタッフ全員で抱きしめあった。2024年5月からの生産開始にも無事間に合わせることができ、これまでの苦労が報われた瞬間だった。

生産開始後、実習生から駐在員となり、工場の運営、生産にとどまらず、人財育成にも注力している。そこにあるのは日本の自動車づくりのDNAをこの地に根付かせたいという想い。まだ始まったばかりだが、この想いを私からつないでいくことこそが、この国に生きる人々への最大の貢献となっていくと信じている。

PROJECT MEMBER EPISODE

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平均年齢20歳強という若いスタッフが働く工場において、ランチタイムはまるで学校の給食の時間のようです。工場の食事提供のサプライヤ―を現地スタッフの好みに合わせて選定していることもあり、最初は現地の味に口が合わず戸惑いましたが、最近ではどんどんカンボジアの伝統料理であるクメール料理が好きになってきました。異国の地で多様な価値観を持つスタッフと一丸となれているのは、毎日食べる「同じ釜の飯」であるクメール料理のおかげだと思っています。

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藤倉政浩Toyota Tsusho Manufacturing
(Cambodia) Co., Ltd.

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※所属部署及び内容は取材時のものです。