- 森山
- 子育てや働き方について伺ってきました。大変な面もあるかと思いますが、それでも豊田通商で働き続ける理由について教えてください。
- 飯坂
- やっぱり面白い人が多いですよね。それはなぜかと考えると、コモディティ※の場合は特に、お客さまとコミュニケーションを取る際に、自分ならではのバリューを発揮して勝負する必要があるからだと思います。どの事業部にも魅力的な先輩がたくさんいて、日々刺激にあふれています。
※代替可能性を持つ商品やサービス
- 濵口
- 私も、さまざまな人がいることがこの会社の魅力だと思っています。扱っているものもいろいろなので、働く人の多様性が高い。後は、時代のタイミングに合わせて自分たちが主体で変化していけることも、商社豊田通商の魅力だと感じています。
- 飯坂
- 自分たちで変えていこう、新しいビジネスをつくっていこうというマインドの人が多いですよね。
- 濵口
- はい。その中で、自分で考える機会をたくさんいただけることも嬉しい。正解のない課題に取り組むことが非常に多いので、とにもかくにも考えて行動するという癖がつきました。
- 小黒
- 商社ビジネスは正解のないことが多いので、「まずやってみる」ことが大事ですよね。私も若手の頃から「小黒さんに任せた。責任は俺が取るから」と言ってくださる上司とたくさん出会い、成長できたと感じています。
- 森山
- 働き続ける理由について、小黒さんはいかがですか?
- 小黒
- 私はもともとグローバルに働きたい、世界に目を向けてその地に根付いてビジネスを展開していきたいという思いと、同じものをずっと売るよりも、その時代に求められる商品やサービスを柔軟に変えながら成長していきたいと思い、豊田通商に入社しました。当時イメージしていたことは全部実現できているので、すごく楽しみながら働けています。
- 濵口
- 新人のうちから出向したり海外に行ったりと、苦労はなかったんですか?
- 小黒
- 私は新しい環境に馴染むのが得意で、新しい国や地域、職場に入っていくことに全く抵抗がありませんでした。当時は、若手の女性が海外へ赴任することもあまりなかったので、そこで興味を持っていただけて、良い人間関係が築けたのも大きかったのかもしれません。どの職場も良い人ばっかりで、人に恵まれました。
- 森山
- 新しいことに対して挑戦する際は、もちろん大変なこともあるかもしれませんが、それ以上に前向きに取り組んでいく姿勢が大切なのかもしれませんね。それでは最後に、これからの皆さんのキャリアビジョンを教えてください。
- 飯坂
- まずは目の前の仕事をきっちりこなしながら、育児もしっかり行う。これが、当面の目標です。子育てがひと段落したら、数年以内に海外へ駐在し、現場最前線で事業を大きくしていき、プレスリリースに掲載されるような大きな仕事を手掛けたいと思っています。
- 濵口
- アフリカビジネスはすごく未来を感じますよね。
- 飯坂
- そうですね。アフリカ市場に対する豊田通商のコミットメントも強く感じています。唯一無二、代替不可能なポジショニングを築けていくことに面白さを感じています。アフリカの人口は現在約13億人、2050年には世界の4人に1人に当たる、25億人を突破すると見込まれています。自分の子供が30歳前後になるときには、アフリカが主役の時代が来ているかもしれません。
- 濵口
- 豊田通商は、まだ伸びしろが大きく、自分たちでこれから〇にも△にも□にも変えていける柔軟性と可能性があると感じています。ワークライフバランスという観点からも、今日皆さんと話した通り、働きやすい環境であると感じているので、このフィールドを生かし、自分がいることで、会社、さらには世の中に少しでも良い影響を与えていける事業や機会に取り組んでいきたいと思っています。
- 森山
- 中長期的にはどんなキャリアを築きたいですか?
- 濵口
- 最終的には多様性の高い市場や仲間の中で、組織をリードする経営のプロ人材になる目標を持っています。そのため、これまでのキャリアを生かしながら、海外駐在を含めより多くの経験をし、ステークホルダーマネジメントをグローバルな環境でもできる人材を目指したいと思っています。
- 小黒
- 私は、先ほども言いましたが、繊維事業部は豊田通商の中でも特に、働くママが多い環境です。周囲の理解も十分に得られる両立が図りやすい職場環境で、まずはお客さまとチームに貢献し、会社にもインパクトのあるようなビジネスに関与して、しっかりと仕事の成果もあげていきたいです。今回の取材にあたって今までのキャリアを振り返りましたが、やっぱり私はこの会社が好きだと感じました。仕事内容も、一緒に働く仲間も、そしてここで仕事をしている自分も。働く楽しさを仲間と味わいながらキャリアを築いていきたいと思います。
- 森山
- 今日いろんなお話を聞かせていただいて、ママとしても、マネージャーとしても活躍される小黒さんの姿が目に浮かびます。みなさん、本日は素敵なお話をありがとうございました。どのようなキャリアを歩むべきか自身で考えて行動し、つくり上げることが大切であり、豊田通商にはそれを実現できる場があるということを、今回の座談会を通して伝わっていると嬉しいです。そして、自身の考えをしっかり持ちつつ、行動にも移していくことができる学生の皆さんと、今後の豊田通商をつくり上げていけることを楽しみにしています!
※所属部署及び内容は取材時のものです。