女性社員 CAREER STORY女性社員 CAREER STORY

CAREER STORY 2 食品流通部食農リテールグループ 森 麻衣 MAI MORI 2010年入社 二度の出産・復帰を経験。多彩で、魅力的なフィールドでこれからも歩み続けていく。CAREER STORY 2 食品流通部食農リテールグループ 森 麻衣 MAI MORI 2010年入社 二度の出産・復帰を経験。多彩で、魅力的なフィールドでこれからも歩み続けていく。

2006 学生時代 リベラルアーツの課程で都市計画を専攻2006 学生時代 リベラルアーツの課程で都市計画を専攻

2006 学生時代 リベラルアーツの課程で都市計画を専攻

高校生の頃、2002年日韓サッカーワールドカップ開催に際して地元でスタジアムが開発される様子を目にしました。慣れ親しんだ地域に象徴的な施設ができる一方で山林が切り開かれ、周囲の自然環境が変わっていくことに、少しばかり心残りのある複雑な感情を抱いていました。そこからまちづくりへの興味が芽生え、大学ではオーダーメイドでカリキュラムを組んでいける学際的なプログラム課程の中、都市計画・歴史的建築物保全を専攻。通常4年次から研究室に入るところを3年次から担当教員に掛けあい、先駆けて研究活動をスタートする勉強熱心な日々を過ごしました。

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2008 大学院時代 都市計画に経営をかけ合わせ 社会に応用できる力を2008 大学院時代 都市計画に経営をかけ合わせ 社会に応用できる力を

学部時代の学びを突き詰めたいと考え、進学を決意。都市計画分野に加えて、地域にお金を循環させる仕組みづくりが大切だと考え、双方に関連する学びを求めて学部とは異なる大学院へ。大学院では工学と経営をかけあわせたビジネスエンジニアリングを専攻し、2年間で工学修士、1年間で経営学修士の課程を終えました。複数の学問分野を専攻し、様々な経験を通じて、複数分野の融合による自分なりの視点で社会に応用していきたい、そのような思いを強く抱いていたのがこの時期です。

2008 大学院時代 都市計画に経営をかけ合わせ 社会に応用できる力を

2009 就職活動 商社のほうが合っている そう感じて豊田通商へ2009 就職活動 商社のほうが合っている そう感じて豊田通商へ

私が就職活動をしていた当時はリーマンショックの最中でした。もともとは都市計画に関連するディベロッパー業界や公共事業に携われる公務員への就職を検討していましたが、このような時代だからこそもっと視野を広く持ってみよう、それが自分の成長にもつながるのではと考えました。そんな中、商社という存在を知り、商材を持たない柔軟性、多様なビジネスモデル、グローバル展開など、その唯一無二なあり方に興味を抱きました。商社の事業を調べるうちに出てきたのが、豊田通商の不動産開発の事例。それは、老朽化した病院の建て替えとマンション開発を同一スキームのもと行い、建て替え費用の低減や住民サービスの向上など、関係者全員にwin-winなビジネスを構築したものです。自由にビジネスを発想し、実現することで地域に貢献できることに驚いたのを覚えています。大学院で私が取り組んでいた都市工学との親和性も高く、自分なりの視点を活かした活躍のチャンスがあると考え、当社を志望しました。

2009 就職活動 商社のほうが合っている そう感じて豊田通商へ2009 就職活動 商社のほうが合っている そう感じて豊田通商へ

2010 豊田通商入社、配属 部署では女性初の総合職に ここが私の土台となった2010 豊田通商入社、配属 部署では女性初の総合職に ここが私の土台となった

2010 豊田通商入社、配属 部署では女性初の総合職に ここが私の土台となった2010 豊田通商入社、配属 部署では女性初の総合職に ここが私の土台となった

入社にあたり不動産関連の部署を希望していましたが、リーマンショック直後で市場環境が落ち込んでいたこともあり、残念ながら希望部署への配属には至りませんでした。配属先は第二希望としていた食料・生活産業本部(現ライフスタイル本部)の穀物油脂部飼料原料グループ。部署内では初の女性総合職でしたが特別扱いされることはなく、厳しい指導のもと一人の社会人として成長できる環境でした。私が担っていたのは飼料原料で活用される魚粉や着色料、乳製品などの輸出入受け渡し・営業です。率直に言うとこれらの原料は商品力で勝負するというよりコモディティとして価格勝負になりがちで、マーケット動向を注視し、機先を制してチャンスをタイミングよく掴んでいくビジネス。だからこそ世界各国のサプライヤーとのやり取りの中で、営業としての基礎力を身につけられました。社会人1年目から私はこの部署で商社ビジネスのいろはを学ぶことができ、このときの経験は今でも私の土台となっています。

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2014 新たな環境へ 女性としての視点が求められた商品開発の現場2014 新たな環境へ 女性としての視点が求められた商品開発の現場

入社4年目には、女性ならではの視点を活かすべく、グループ会社の第一屋製パン(株)に出向し、商品企画・マーケティングを担いました。日本における個人・家庭向けパンにおける購入者の8割は概ね女性なのですが、出向するまでは商品企画は男性中心という状況。新たな発想でのビジネスへ向けて第一屋製パンの社員と豊田通商の女性社員で構成されたプロダクトデザインチームが発足し、そこで私は市場調査や商品企画開発に取り組みました。どんなパンなら生活者に受け入れられるだろうかと頭を悩ませながら、毎日パンのことばかり考える日々が続きました。これまでに担っていたトレーディングとはまったく異なる頭の使い方が要求される商品開発の現場に新鮮さを感じながら、新たな価値創造に向けて懸命に取り組んでいました。

2014 新たな環境へ 女性としての視点が求められた商品開発の現場

2015 出産、そして復職 働き続けたい、3ヶ月で復職2015 出産、そして復職 働き続けたい、3ヶ月で復職

2015 出産、そして復職 働き続けたい、3ヶ月で復職2015 出産、そして復職 働き続けたい、3ヶ月で復職

2015年に出産し、産休に入りましたが、もともと働き続けたいとの思いもあり、3ヶ月後に同じ出向先のプロダクトデザインチームに復帰しています。今と違って当時は在宅勤務制度などもなく、子育てとの両立に苦労しましたが、周囲の寛大なサポートを受けながら時短勤務で働いていました。プロダクトデザインチームが発足した当初は考えた企画が採用されるケースが少なく、新たな商品を生み出すのも一苦労でしたが、それでも諦めずに毎月提案を続けていくことで、徐々にプロダクトデザインチーム全体の活動が活発になり、新商品のアイデアがたくさん議論されるようになりました。結果としてヒット商品をいくつか生み出すことができ、その反響を感じるなど、生活者と近いビジネスを手がける醍醐味を味わいました。

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ワークライフバランスをサポートする制度(抜粋)ワークライフバランスをサポートする制度(抜粋)

2018 第二子の出産と復職 5年ぶりに本社へ事業立ち上げを担う2018 第二子の出産と復職 5年ぶりに本社へ事業立ち上げを担う

2018年には第二子を出産し、8ヶ月間の産休・育休から復帰しました。復帰後は5年近く在籍した第一屋製パンから本社へ戻り、食品部 食品・飲料事業グループにおいて事業体の管理を担当。また、トヨタグループをはじめ社外大手企業と共同して新規事業立ち上げなどにも取り組みました。これまでは商品企画を中心としてきましたが、事業立ち上げといった一段階上のレイヤーでのビジネスを構想できる新たなフィールドは非常に刺激的でした。

2018 第二子の出産と復職 5年ぶりに本社へ事業立ち上げを担う2018 第二子の出産と復職 5年ぶりに本社へ事業立ち上げを担う
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2020 ファンドビジネスへ Future Food Fundへの参画2020 ファンドビジネスへ Future Food Fundへの参画

2020年にはオイシックス・ラ・大地(株)が運営する、食分野に特化したコーポレートベンチャーキャピタル Future Food Fundに豊田通商として参画。私はこれからの食料ビジネスのあり方を見据え、当ファンドへの出資検討を行い、参画後には自らが手を挙げファンドに出向しました。そこで出資企業とスタートアップのシナジーを念頭にFuture Food Fundを通じたスタートアップ投資、ハンズオン支援を行うことで、豊田通商の食料ビジネスにおける新たなビジネスチャンス創造に取り組みました。当時、私が見ていた日本のスタートアップは工場レスで製品づくりをする企業が多く、事業検討の際には私たちの知見が求められるケースが多々ありました。トレーディングや商品企画をしてきた私の経験をスタートアップへの支援に役立てられたことは、ファンドビジネスにおいても商社の価値を実感する機会となりました。当時から現在にかけて、新たなテクノロジーを起点にするフード関連のスタートアップが増えていたこともあり、先端フードビジネスに間近で携われたのは大きな学びだったと思っています。

2020 ファンドビジネスへ FUTURE FOOD FUNDへの参画2020 ファンドビジネスへ FUTURE FOOD FUNDへの参画
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2022 これからの挑戦 プラントベースフードを世界へ2022 これからの挑戦 プラントベースフードを世界へ

2022 これからの挑戦 プラントベースフードを世界へ

2022年から食品流通部 食農リテールグループにおいて、米国、北京・上海・広州などの中国、タイ、ベトナム、フィリピンの海外現地法人・関連子会社の経営管理、事業支援、そして新規事業企画に取り組んでいます。新規事業企画で注力している一つが、プラントベースフードと呼ばれる植物由来原料を用いた商品開発です。これは大豆などを原料に肉や魚などの食感や味を再現できる食品であり、より多くの人々へ新たな食の選択肢を届けられるとともに、環境負荷軽減、健康、宗教などの観点から世界的に注目が集まっているものです。当社のカーボンニュートラル戦略実現へ、プラントベースフードビジネスの戦略策定・実行に取り組み、現在はアメリカへの販路拡大へ商品改良を進めています。

2023 “自分ならでは”をさらに これまでの多様な経験それを土台に2023 “自分ならでは”をさらに これまでの多様な経験それを土台に

最初の配属先部署で初めての女性総合職となり、食料分野でこれまでキャリアを歩んできた中で、私はトレーディングから商品企画、事業立ち上げ、スタートアップ投資、そして海外事業など多様なフィールドを経験してきました。都市開発と経営に取り組んでいた大学院時代とは分野こそ異なりますが、それぞれの分野で新たなアイデアでビジネスを生み出し、社会に貢献できてきたと実感しています。女性だから、専門と違うからといって視野を狭める必要はありません。振り返ってみると、それぞれのフィールドで一生懸命取り組む先に、必ず発見するものがありました。二度の出産・復帰を経ながら、ここまで多様な経験ができるのは当社ならではだと思いますし、今後はマネジメントへのキャリアアップも念頭に、私自身がさらなる挑戦へ歩み続けていきたいと考えています。

2023 “自分ならでは”をさらに これまでの多様な経験それを土台に2023 “自分ならでは”をさらに これまでの多様な経験それを土台に
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※所属部署及び内容は取材時のものです。